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2007年11月中旬〜12月初め頃まで 今回の旅行 大阪 → カタール(ドーハ) → トルコ(イスタンブール) 黄金の国 カタール
カタールは、オイルマネーで沸く豊かな国。現地の人達は遊んで暮らし、外国人が働く。税金なし、公共費タダらしい。
物価は、日本よりやや安い。あたりは建築ラッシュ。余ったお金で箱物を作りまくっている。 ガソリンの価格 1L 35円! や、安い! 日本車のランドクルーザーが大人気。砂漠で乗り回すのが、流行らしい。ショッピングセンターが出来、欧米人のような消費スタイルが浸透している。 3Lサイズのコカコーラ、馬鹿でかい牛肉のステーキ。 世界遺産を見るのも良いが、その国のスーパーマーケットに行くのも一つの手。どういった経済体制で特産品は何か?政治体系はどうなっているのか、文化はどうなっているのか?ありとあらゆる事が想像出来る。 カタールは税金が安く、他国の製品が大量に輸入されている国だった。スーパーマーケットは欧米化しており、あまり現地の文化は感じられなかった。 良くも悪くも石油に頼り、外国人労働者に頼る国である。 |
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眠れる獅子の国 トルコ
イスタンブール そこは、エルサレム、ローマと並ぶとても歴史の古い町。 1000年にわたり世界の中心であった場所。 滅び去りし古の文明と技術を守り抜き、権力と黄金を独占した都。 東ローマ帝国ビザンティン、オスマントルコ帝国の中心であった場所。 文明の炎は消えかかっていた。2000年もの昔、産業革命一歩手前まで行き着けた輝かしき文明は崩壊の一途であった。一億人もの人口を抱えた巨大帝国は崩壊した。ローマ帝国が滅び去った後のヨーロッパは迷信が蔓延り、ヴァイキングが略奪を繰り返し、太古の知識は失われてしまった。 しかし崩壊する世界の中で、古の技術を受け継ぎ守りとおしたのが堅牢な壁に守られたビザンティン(イスタンブール)である。 ルネッサンスで古の技術と知識が復活するまで、その知識を守り通した。そう今日の西洋文明はイスタンブールから逆輸入されたものなのである。 ヨーロッパ世界、アラブ世界、アジア世界の商品が交差する所にイスタンブールがある。経済・防衛共に地理的に当時最も有利な場所にあったという。交易というアービトラージで栄えた国。
トルコのローマ遺跡の質と数は世界最大を誇る。 全土でどこもかしくも遺跡だらけ。それでも発掘した遺跡は全体の5%ほどだという事。 ローマ遺跡 (今でも崩れずに見事に残っている) ローマの作品 (国宝級の遺産を素手で触れるのが、トルコクオリティー) ローマの作品 (映画エイリアンに出てきそう) 遺跡好きなら、イタリア、ギリシャ、トルコをおさえておきたい。 カッパドキアの気球ツアー
日の昇る前に、気球乗り場に到着。空気が乾燥しているせいか、無茶苦茶寒い。気球に乗る時間になり、日が昇ったら急にあったかくなった。
カッパドキアは風光明媚な場所。野犬が多いけどみんなおとなしい。物価はやや安い。 パムッカレの石灰棚 (一見の価値あり。煙草のCMに出てくるような風景だ)。国土が大きければそれに比例して見所も沢山ある。 食事の質 チキン、ケバブ、チーズ、トマト、魚。割と美味しいけど、単調な気がする。世界三大料理の一つにトルコ料理が入っているけど、客観的に考えても和食に分があるように思った。単に高くて良い飯を食っていないだけかもしれない...... 世界三大料理のルーツを考えれば、ローマ帝国料理(フランス料理)、宋帝国料理(中華料理)、オスマントルコ帝国料理(トルコ料理)から由来しているんじゃないかと推測する。
100円で売っている日本のトルコアイスとは味と食感が違う!トルコで最も美味しかったのがこの写真のトルコアイス。 お菓子に関しては、日本人が受け付けないほど甘い。死ぬほど甘い。とにかく甘い。例えるなら安っぽいアメリカンテイスト味と言えるだろうか。イスラムの世界はお酒が禁止されているので、甘党文化なのかもしれない。私も酒を飲まないので甘党である。 お酒を飲むか飲まないかで、味覚はこうも変わってしまうのだろうか?などと考え込んでしまった。 世界遺産のサフランボルも楽しい
鍛冶屋が沢山
政治
首都アンカラのアタチュルク霊廟 (トルコ初代大統領、壮大で立派。トルコ通貨、財政が何故弱いのか?この建物と煌びやかな展示物からその理由が垣間見れる。) アタチュルクコレクション(1) アタチュルクコレクション(2) この他にも男のダンディズムを感じさせる魅惑のコレクション多数健在。独裁者になったらこれくらいやってみたいもの!?
愛国心が強い。国の為なら死んでも構わないという人達が多い。イスラム世界では偶像崇拝を禁止している分、そのエネルギーがアタチュルク信仰に向かったかも。 全土に広大な軍事施設が広がっている。軍事大国というのも肯ける。これまた通貨の弱い原因だろう。 隣国のギリシアとは、犬猿の仲。ギリシア人は、かつて古の都コンスタンティノポリスを追い出された事を今でも根に持っているかもしれない。 まだまだの首都アンカラ アンカラで食べたパスタは、考えられないくらいブユブヨで柔らかくチーズと塩がかかっただけの味気のないものだった。本当に不味い。いつもは口に合わなくても、申し訳ない気持ちで全て食べるのだがこればかりは残してしまった。 そのパスタを出したレストランは傾いていた。経営が傾いているのではない。建物が傾いているのだ。建物が傾くといえば日本人にはイタリアのピサの斜塔くらいしか思いつかないが、トルコでは当たり前。これぞトルコクオリティー。 人々 かなりの親日国。 かつて、オスマントルコに敵対するロシア帝国に日本軍が打ち勝った事。そしてトルコの水兵を日本人が助けた事が美談として語り継がれている。
トルコの少年たち (凄く人懐っこい、トルコ語で話しかけてくるけど、何を喋っているのか分らない)
羊飼いの少年のスナップ (トルコはとにかく広大。農業立国だ。これが強みでもあり、弱みでもある。日本もまたしかり。日本にとって何もない事が、政治的に有利に働き、工業化できたのだろう。これはシンガポール、台湾、韓国も同様だ) 360度地平線が見えるほど、広大な穀倉地帯が続く。農業で日本がこれらの国と競争するのは、土台無理な話に思えた。我が家の昼食(500g100円のパスタ)をここで低コストで作ってくれている事に感謝。 経済 物価が高い! 小麦とミネラルウォーターを除けば、日本と物価が変わらない。旅行客価格ではないかと思われるかもしれないが、現地のスーパーやトルコの奥地で直接価格を調べてみた。 日本と物価が同じでは高くないではないかと思うかもしれない。しかし、イスタンブールをのぞけばここは発展途上国だ。石炭の香りが町中を包み込む。スモッグで空が薄く灰色になる。 首都アンカラのスラム街 まだまだの環境意識
カッパドキアでは、少年も働く
チャナッカレのトロイの木馬(ブラピ出演のあのハリウッド製木馬)。これとは別にトロイヤ遺跡の展示品のトロイの木馬は安っぽくてかっこ悪い。 チャナッカレは石炭の匂いが鼻につく。この町の地元民以外絶対にいかないであろうスーパーマーケットを訪れてみた。 パンとパスタ、チキン、ミネラルウォーター以外高い高い。下手したら日本より物価が高い。ここは石炭の香りが立ち込める観光客も寄り付かない海から奥にあるスーパーマーケットなのに....。先進国ではない。品揃えは豊富。トルコは格差社会なのだろうと思う。 貧乏人はパンと水でとりあえず生きていける。これだけで行けば相当に安いだろう。トルコで多様性を求めるには金がかかる。多様性を捨てれば金はかからない。 物によっては、日本よりぜんぜん高い。韓国製の低性能の電子レンジが23000円もする。車は日本の2倍。 ガソリン価格はカタールの8倍! 世界最高価格?1リッター290円。 それでもガンガン乗り回す。自動車に人生かけている人が多いのかな。 途上国でこの値段なら日本人なら1リッター600円に値上がりしても車を乗り回す事だろう。いかに高コストであれ、文明の蜜の味は忘れられないのだ。 かつてトルコを訪れた人にトルコの物価を尋ねてみた。10年前にはスカーフを日本円で10枚1000円で買えたのが、今では1枚1000円する。 トルコ経済は好景気に沸く。イスタンブールでは3LDKのマンションが5000万円〜1億円もする。株価はうなぎ上り。(2009年3月の後述:やっぱりバブルだった!)
エフェスビールは一社独占。財務は見ていないが、恐らくは大変優良な投資先だと思う。イスラムで飲酒は汚らわしいと思われているのも、更に良い投資先の条件となる。イスラム資本は飲酒業界には投資できない。 国の財政 データ:JETROより引用
企業 グローバル企業の進出が目立つ。日本勢も頑張っている。日立とか東芝のCMも見かけた。トヨタや三菱も人気。 他には、コカコーラ、マクドナルド、シティバンク。HSBC、ネスレ、ノキア、プジョー、フィアット、ベンツ。サムソン、LG、ヒュンダイ。 結局みんな使ってるのは、グローバル企業の製品ばっかりだ。トルコ製の電化製品は性能が悪い。 その他お土産で安物を見かけたら、中国製だった。 道端の風景から...... この国は過去にハイパーインフレーションを経験している。かつての経済崩壊は、建築途中で放棄された建物から伺い知る事が出来る。国中あちらこちらに建築途中の建物が放棄されている。金の切れ目が工事の切れ目。おそらくはこのような事を何度も繰り返しているのだろう。 経済の総括 ほんまかいな。 私は新興国に対して長期的には強気だ。しかし、今この瞬間の話ではない。30年、50年のスパンで考える事と、今現在の事とは明らかに違う。 金利が18%の国。一年預ければ18%の利息がつく。もちろんこんな美味しい話などなく、そのうち経済は破綻すると思われる。オイルマネーの流入と、日米の低金利が何処まで続くかが鍵だろう。 このままドルと円が下落して他の通貨が強くなっていけば、日米共に発展途上国のような物価になってしまう。現状の日本の物価は他と比べて凄く安い。米国はさらに安い。 将来はドルも円も弱いかもしれない、でも今じゃない。急ぎすぎ。ただしユーロに加盟してしまえば、更に物価は高くなるかもしれない。 物価が何故高いのかを考えてみた。原因の一つには単に通貨が割高過ぎるという事。もう一つの大きな原因は、輸入制限にあると思う。 この国でとれるコモディティは大変に安い(水、小麦、チキン)。しかし他にとれないものは、関税を大幅にかけ輸入制限をしている。円滑に貿易が行われなければ、大量に取れる特産品以外は割高になる。 保護貿易を行うトルコとは正反対のカタールのスーパーマーケットを見て、そう感じた。オイルマネーに沸くスーパーリッチ国家カタールのほうが物価が安いのである。 治安
日本の外務省から注意勧告が出ている。ただし実際に目にした所、治安の悪さは感じられない。重要な施設や都会には、サブマシンガンを装備した軍隊が警備にあたっているから、そのおかげで治安が良いのかもしれない。間近でサブマシンガンを見るととても物騒だ。ちょっと怖い。 海外旅行で身を守る秘訣は、ビジネスや投資における秘訣と同じだ。他人からアクションを起こしてきてから反応を起こすのではなく、自らアクションを起こさなければならない。親切丁寧に話しかけてくる相手には要注意。自ら相手に話しかけ、親切丁寧な反応ならその人はきっと良い人だ。 景観、美術 華美な建築物としては、ブルーモスクだろうか。 これはたしかブルーモスク (他にも似た寺院があって間違っているかも) モスク内部(1) モスク内部(2)
ニーハオ、アンニョハセミカ、こんにちわ。 地元民の商店街 絵画に関しては、モハメットが偶像崇拝を禁止しているので肖像画などはあまり手馴れていない感じ。モスクに関してもカトリックの大聖堂と比べると虚飾具合では引けを取るかもしれない。偶像崇拝の禁止で華美さが落ちてしまうのだろうか。 コーランの内容は当時の合理主義が入っているように感じる。(豚肉を食ってはいけないとか、偶像崇拝を禁止したりとか、合理的思想を感じる)
町並みはボスポラス海峡が横断し、とても美しい。歴史が古いだけに、かつての文明の痕跡が華やかさを演出している。特に夜景は感嘆に値する。一度イスタンブールに訪れる事があれば、ボスポラス海峡にかかる橋から見える景色を見て欲しい。 イスタンブールより下に行くと中東世界、アジア世界が広がっている。首都のアンカラは、イスタンブールより遅れている。町に石炭の臭いがするし、スラム街が広がっている。このスラム街こそ旅行客にとっては、たまらない魅力ある景観を醸し出しているのだ。 でも残念ながらスラム街は近いうちに撤去される予定だという。近代化されてしまえば、旅行客にとっては退屈な風景になってしまう。 夜景と同様に美しいと思えたのは、朝日の昇るイスタンブール。寒空の凛と張り詰めた夜明けの青い景色の中、丘から太陽が見えるその雄姿!イスラム教のコーランが町中に響き渡る。 湿度が低いと空気の透明度は増して景色が美しくなる。ヨーロッパやイスタンブールが美しく見える理由のひとつ。
オスマントルコ帝国が残した金銀財宝も必見。トプカプ宮殿では、100カラットはありそうなダイヤモンドを初め、大粒のエメラルド、ダイヤモンドを散りばめた装飾品が沢山展示してある。 これらの金銀財宝を駆使し、舞台装置を演出したオスマントルコの皇帝たちはさぞや絶大な権力を振るっていたのだろうと推測できた。残念ながらこれらの国宝は写真撮影禁止だった。 旅の総括 トルコは旅行するには、素晴らしい所だ。 旅をしていて、一つ気になった所がある。日本人観光客が沢山いた。でも旅行客のほとんどは、退職後の中年や老人が多い。苦労して退職し、自分を労う為に旅行に行く事は悪い事ではない。ただし、投資的な観点から言えば、年をとって旅行に行くよりも、若いうちに世界をしっておいたほうが遥かに有益だと思う。 あとジムロジャースが言うように、投資をするなら海外旅行はとても勉強になると感じた。投資の世界で生きていく為には、もっともっと世界を知らなければならないと思う。 何故いまだに中国を訪れた事がないのか、アメリカに行ったことがないのか、反省させられる点が多い。 日本の自動車や電化製品がいかに優れているかをトルコに行く事により再認識させられた。旅行者のデジタルカメラは、台湾人であれニコンのDシリーズ。イスタンブールの地下鉄にも日本の企業の技術が生かされている。不思議なのは、これだけの技術立国でありながら、企業収益性が低い事。 最近は、旅行者に中国人がやたらと多くなっているようだ。このままのペースで新興国が経済成長をしていけば、世界中の旅行地はインド人と中国人に埋め尽くされてしまう事だろう。 世界のダイナミズム、日本の強みと弱みを肌で感じさせてくれる旅だった。 |