EPS(1株あたり利益)とは
Earnings Per Share(1株あたり利益)の略で、株価を、一株あたりに換算して、企業がどれだけ利益(純利益)を上げたかを表す指標。
【算式】
EPS(円)=利益(純利益)÷発行済み株式総数
EPSは企業の利益の変化によっても増減しますが、企業のIR活動によっても変化します。簡単に説明すると、増資などにより新たな株が発行されると発行済み株式総数が増加、「株式の希薄化」によりEPSが減少します。逆に、「自社株取得」により株式を償却した場合は、発行済み株式総数が減少するのでEPSが上昇し、1株あたりの価値も上がります。
一般的に、「株価=PER×EPS」なので・・・・・
EPSが上がると株価も上がり
EPSが下がると株価は下がります。
EPS(1株あたり利益)について
次のグラフは、米国株式のデータベースである 「S&Pコンピュスタット」 の1951年から1996年までの45年間のデータを使って、全銘柄をEPS(1株あたり利益)の年間変化率によって10のグループに分類し(1が最も高く、10が最も低い)その複利リターンのパフォーマンスを表したグラフです。
EPSを基準に投資を行う人は、業績予想によるEPSを参考にする人がほとんどだとは思いますが、「コンピュスタット」 には業績予想の長期データがないことから、以下の結果は、実際の業績の変化により算出されています。
グラフから
EPS(収益)の伸びが優れた企業群は
最もパフォーマンスが悪いことが分かります!!
これは、EPSが伸びている企業ほど・・・・・・
投資家は現実離れした期待を抱いてしまい、株価がバカ高い水準になっているものが多いからだと考えられます。
EPSの伸びを投資基準にする場合は、EPSと合わせて低PER、低PSRのものを組み合わせて使う必要があると思います。
EPSの伸びを基準に投資をする人は、主に成長株投資を行う人が多いと思います。「成長株投資なんだから、間近1年や2年は関係ない。数年後の成長率が重要」という人もおられるかも知れません。ウォール街で勝つ法則ではEPS(1株あたり利益)の5年間変化率のよってのパフォーマンスも載っていたので以下に紹介しておきます。
5年間変化率のパフォーマンスを見ても、1年間変化率のものとほとんど変わらず、
1番EPS(収益)の伸びが優れた企業群は、どのグループより最低のパフォーマンスを出しています。
その上、ウォール街で勝つ法則によるとリスクも1番高く、ハイリスク・ローリターンの割の合わない投資になってしまいます。
EPSの伸びが優れた企業は業績も伸びているのですが、その業績の伸びが投資家の期待とともに株価に織り込まれ、すでに高い水準まで株価はつり上げられています。そして、一度その期待が打ち砕かれたときには、失望とともに異常な安さまで株が売り込まれてしまいます。結局、「EPSが伸びが優れているというだけで、異常な高い値段で株を買ってはいけない」と言うことだと思います。
つまり
EPSの伸びに着目した投資をするのならば・・・・・・
条件を極めて限定しなければならないのです。
|