PBR(株価純資産倍率)とは
Price Bookvalue Ratio(株価純資産倍率)の略で、株価を、一株あたりの株主資本で割ったものです。企業が保有する株主資本の何倍まで株が買われているかを表すので、主に企業の資産的割安度を示す指標として用いられます。
【算式】
PBR(倍)=株価÷1株当たり株主資本
【算式】 または
PBR(倍)=時価総額÷株主資本
PBR(株価純資産倍率)について
次のグラフは、米国株式のデータベースであるS&Pコンピュスタットの1951年から1996年までの45年間のデータを使って、全銘柄をPBR(株価純資産倍率)によって10のグループに分類し(1が最も低く、10が最も高い)その複利リターンのパフォーマンスを表したグラフです。
グラフから、低いPBRのものほど高いパフォーマンスを上げているのがわかります。アメリカでは長期的に見ると明らかに市場は低PBR銘柄を評価しています。一応、実際に日本の企業の低PBR銘柄をスクリーニングして、上位20銘柄を実際に調べてみました。
以下が(2005/12/07現在)低PBR銘柄上位20です。
| No. | コード | 会社名 | PER | PBR | 配当利回 | ROE | 自己資本 |
| 1 | 7933 | 日本ファイリング | -4.7 | 0.34 | 0.65 | -7.24 | 68.70 |
| 2 | 8104 | クワザワ | -3.6 | 0.34 | 1.30 | -9.52 | 24.67 |
| 3 | 5281 | 旭ダンケ | -2.5 | 0.35 | 0.00 | -14.08 | 29.43 |
| 4 | 7929 | 新輝合成 | -2.3 | 0.37 | 0.81 | -15.78 | 80.86 |
| 5 | 1906 | 細田工務店 | -36.3 | 0.37 | 1.13 | -1.02 | 47.96 |
| 6 | 9835 | ジュンテンドー | -2.7 | 0.38 | 0.97 | -14.02 | 38.62 |
| 7 | 1781 | 国土総合建設 | 72.1 | 0.38 | 2.67 | 0.52 | 42.62 |
| 8 | 1734 | 北弘電社 | 33.9 | 0.38 | 1.92 | 1.11 | 59.18 |
| 9 | 7946 | 光陽社 | -0.7 | 0.38 | 0.00 | -55.22 | 60.42 |
| 10 | 6797 | 名古屋電機工業 | -39.4 | 0.38 | 1.02 | -0.96 | 70.23 |
| 11 | 8691 | 日本証券代行 | -2.6 | 0.38 | 1.06 | -14.37 | 65.46 |
| 12 | 1902 | 山崎建設 | -3.2 | 0.38 | 2.20 | -12.03 | 25.25 |
| 13 | 1743 | コーアツ工業 | 29.9 | 0.39 | 2.12 | 1.31 | 47.97 |
| 14 | 4366 | ダイトーケミックス | -3.0 | 0.39 | 1.20 | -12.98 | 78.25 |
| 15 | 2913 | フジフーズ | -3.2 | 0.40 | 2.01 | -12.69 | 47.80 |
| 16 | 6898 | トミタ電機 | -33.2 | 0.40 | 0.00 | -1.22 | 88.30 |
| 17 | 9819 | スーパー大栄 | -1.4 | 0.41 | 1.64 | -28.82 | 36.27 |
| 18 | 6484 | KVK | -8.0 | 0.41 | 0.00 | -5.15 | 69.06 |
| 19 | 4650 | スガイ・エンタテイン | -2.5 | 0.42 | 0.47 | -16.58 | 45.10 |
| 20 | 5820 | 三ッ星 | 252.5 | 0.42 | 2.01 | 0.17 | 62.55 |
全体的に見ると、自己資本比率が高いものが多く、業績などはPER、ROEを見る限り安定していないものが多いです。中には配当が高い銘柄も多く、それが低PBR銘柄の高パフォーマンスの一端を担っているとも考えられます。
低PBRということを、単純にPBR0.5倍の企業で例えるならば・・・・・
資産100億円持っている企業の値段(時価総額)が50億円ということになります。
この企業を50億で買い取って、企業を解散し、100億円の資産を売ってしまえば、50億の儲けとなります。ここまで極端な例はないにしても、これに近いことは株式市場が沈滞化しているときには十分起こりえます。
しかし、このように100億の価値のあるものが、50億で売られているのはおかしいと、いずれ市場が気付き、本来の価値に株価(時価総額)が訂正されるので、PBRの低い企業を買っておかば、いずれ株価も上がるというのが低PBR戦略です。
ただ、ここで気を付けないといけないのは、会計上の資産(簿価)が今現在の価値と同等かということです。例えば、今は10億の価値しかない土地が、バブルの頃の一番高い値段、100億で計上されているかも知れませんし、大昔に、ただみたいな値段で購入したものが当時の簿価でに計上されていて、今では何十倍の価値になっているものもあるかも知れません。
これを分析するには、少なくとも企業が土地を仕入れた場所と時期を分析する必要があり、個人が正確な資産の値段を把握するには、かなりの労力を要するというか、かなり厳しいものがあると思います。これにプラスして機械代や施設代も分析するとなるとちょっとお手上げで、
ぶっちゃけ
個人で実際の価値が正確に分かるものといえば
現金・有価証券ぐらいではないかと思います。
しかしながら、アメリカで低PBR戦略は長期的には高パフォーマンスを上げていることから、株式市場全体で見るとPBRは企業の解散価値を大体は表しているんだと思います。しかし個別の企業で見た場合、先ほど述べたような簿価と実際の資産価値の違う企業のケースも考えられるので、低PBR企業に投資する場合は、ある程度の分散投資と、資産の内訳の中で、なるべく「現金および現金同等物」の割合が大きい企業を選択する必要があると思います。
また実際に、「価値がある資産を持っている企業」だったとしても、資産を有効に利用できておらず、成長力は乏しい企業である場合が多いということを念頭に置いておく必要があると思います。
結論
PBRは、低ければ低いほど良い
ただしババを掴まなければ |