PSR(株価売上倍率)とは
Price to Sales Ratio(株価売上倍率)の略で、株価を、一株あたりの売上で割ったものです。企業が上げた売上の何倍まで株が買われているかを表すので、PERと同様に企業の割安度を示す指標として用いられます。 【算式】PSR(倍)=株価÷1株あたり売上 【算式】PSR(倍)=時価総額÷売上 PSR(株価売上倍率)について 次のグラフは、米国株式のデータベースであるS&Pコンピュスタットの1951年から1996年までの45年間のデータを使って、全銘柄をPSR(株価売上倍率)によって10のグループに分類し(1が最も低く、10が最も高い)その複利リターンのパフォーマンスを表したグラフです。 ![]() 1984年刊行 『スーパー・ストック』のなかで、著者ケン・フィッシャーが、「PSRこそ人気を測るほぼ完璧な物差し」と語っているように、アメリカ市場においてPSRは割安度を如実に表しています。グラフを見てもらえるとわかるように、PSRが低いものから高いものになるにつれ、リターンが少しづつ低下していっています。また、PSRが一番低いグループは。他のどんな割安指標(PER、PBR、PCFR)のものよりも高いパフォーマンスを上げ、PSRが一番高いグループは。他のどんな割安指標(PER、PBR、PCFR)のものよりも散々な結果になっています。 ウォール街で勝つ法則では、「高いPSRは有毒」とまで書かれ、「他のどんな割安指標を使うよりも、PSRが低いというのが一番市場に勝てる条件である」と結ばれています。 ただ、これはアメリカ市場の結果であって、日本では「PSRは日本市場では通用しない」という意見もよく耳にします。 私自身の意見としては、低PSR戦略は日本市場でもある程度有効ではないかと考えています。なぜなら、株価というのは企業の出す利益によっておおむね決まります(あくまでおおむねです)。日本でもアメリカでも企業が利益を上げるためには、やはり商品(サービス)をたくさん売って、売上を上げないことには利益の伸びは限定的です。1000万円の売上しか上げていないところが、1億の営業利益を上げるのは不可能で、売上あってこその利益というのはどこの世界でも同じだと思うからです。そういったことから、株価に対して売上の多い企業(低PSR企業)は、企業の割安度を示す有効な指標だと考えています。ただし、PSRは業種によっての違いが大きいです。小売業は薄利多売ですので比較的PSRが低い傾向にあったりもするので、同業同士でPERやPSRを比べることによってさらに、割安度が見えてくると思います。 もう一点 80年代、90年代のアメリカを振り返ると企業買収の嵐があった時代なので、低収益というあぐらをかく経営者は首にされ、低PSRの株は高収益体質となり結果として投資リターンが高くなったのではないかと推測します。 |
|