ROE(株主資本利益率)とは


Return On Equity(株主資本利益率)の略で、企業が株主資本(自己資本)に対して、どれだけ利益を上げているかというのを表す収益性の指標です。

【算式】ROE(%)=利益(純利益)÷株主資本×100

ROEは、投資家が投下した資本に対して、どれだけ企業が利益を上げたかということなので、経営者が投資家のお金をどれだけ有効に使ったかを表している指標とも見ることが出来ます。ですので、企業の決算短信などを読むとROEの向上を経営目標としているところも多いです。バフェットの銘柄選択術によるとバフェットもこの指標を重要視しています。


ROE(株主資本利益率)について
次のグラフは、米国株式のデータベースであるS&Pコンピュスタットの1951年から1996年までの45年間のデータを使って、全銘柄をROE(株主資本利益率)によって10のグループに分類し(1が最も高く、10が最も低い)その複利リターンのパフォーマンスを表したグラフです。ここでのROEの求め方は、「税引き後利益÷株主資本×100」となっています。






グラフを見ると、ROEのみを投資判断基準とした場合には、高ROEだろうが低ROEだろうが、パフォーマンスの一貫性は見られません。一番、高ROEで株主資本をうまく利用しているはずの1のグループのパフォーマンスも大したことはありません。そこで、ある程度原因が掴めればと、日本株での高ROE銘柄上位20をスクリーニングして抽出してみました。(2005/12/17)


No.コード会社名PERPBR配当利回ROE自己資本
17527システムソフト11.2183.480.001641.031.17
26720プリヴェチューリッヒ15.823.710.00149.587.14
34347クラビット26.933.890.00125.7421.21
43716アーティストハウスホ19.625.160.00123.4722.99
51813不動建設26.431.610.00119.762.33
62402アマナ4.45.021.00114.5138.26
78942シンプレクス・インベ38.740.270.00104.0714.23
84822ハドソン30.630.070.0098.436.13
94953タイホー工業9.810.500.0097.706.26
109445フォーバルテレコム31.530.540.7996.9919.95
118948ランドコム38.234.610.3290.6423.98
129318ジェイ・ブリッジ12.611.040.0087.3357.40
137833アイフィスジャパン16.672.390.0086.9640.80
143789ソニーコミュニケーシ13.811.980.0086.6555.81
157724金門製作所6.87.900.0086.416.61
161890東洋建設8.68.020.0086.015.57
172461ファンコミュニケーシ168.0141.590.0084.2837.43
188946陽光都市開発21.818.111.5083.1613.62
193387クリエイト・レストラ67.055.000.3582.1019.03
209423フリード37.930.010.3979.2336.82


こうやってみると、極端にROEの高い銘柄は、自己資本比率が極端に低く、経営が不安定なところが多いです。自己資本(株主資本)が少ないのですからROEが高くなるのは当然と言えば当然です。また、自己資本比率が高いところでもROEが高いところは人気化するのでPER・PBRが極端に高いところが多かったり、PERが低くてもそれは、今期特別利益によって大幅増益しているだけというところもあります。これでは、高ROE銘柄のパフォーマンスが奮わないのも当然だと思います。ROEを投資基準とするときは、自己資本比率、PERも合わせて検討するとよいと思います。また、ROAも判断基準取り入れることによって「自己資本が低いから高ROE」という銘柄を省くことが出来ます。


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