「人生の含蓄が深い」

「富める者も貧しき者も最後は土塊に帰る」
人生の甘いもの、美味しいものを体験し辛い事、苦い思いを体験しつくした感のある藤山氏はまさしく中国の諺でいう大人(タイジン)であろう。彼の語る人生哲学には深みがある。語り口も渋い。
金を稼ぐ事よりも貯蓄する事に自営業・大家としての真髄が宿る。今も読み継がれる中国古典の「菜根譚」に裏付けられた確固たる一手である。稼ぐより守りを固める事こそ容易であり、ここが資産形成の基礎となる。
華やかな世界を避け、確実な一手を突く。これが長い期間資産を築き守りあげてきた者達に共通する行動である。
当然ながら不動産に対する含蓄も深く、跳梁跋扈する詐欺師紛い輩からいかにして罠を回避するか、丹念に丁寧に教えてくれる。不動産投資も株式投資と同じく敗者のゲームである、勝つよりも致命傷を犯した者が消えていき生き残った者が分け前に与れる世界である。
その為に、いかに危険を察知するのかそれこそが大切だという講師の主張を感じる事が出来た。美味しい所を探すのではなく、まずは守りの一手。若者にはなかなか辿り着けない心境ではあるが、たしかにそこに非効率性が存在する。
不満な点としては、話題が変わる度に毎回音楽が挿入されている事と音量が少々小さく、MP3プレイヤーで歩きながら騒音の中で聞く事が困難だという事だ。しかし車や室内で聞く分にはなんら問題はない。
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